マンションの資産価値を形成する要因とは?【マンション管理士解説】
マンションの資産価値とは、購入や売却など、マンションに関わる重要な要素です。
多くの人が「マンションの資産性はどのように決まるのか」と疑問に思っているかもしれません。
そこで本記事では、マンションの資産価値を形成する要因について詳しく説明します。
マンションの資産価値を形成する要因
マンションの資産価値は、以下の4つで形成されています。
- 安全性
- 居住性
- 耐久性
- 資産性
それぞれの要因について、以下で具体的に解説します。
安全性
マンションの価値を形成する上で、安全性は非常に重要な要因です。
日本では地震をはじめとする様々な自然災害が発生するため、マンションがどの程度住人を守れるかが価値に直結します。
安全性を考える際には、自然災害と人的被害の両面から検討する必要があります。
主な危険要因は以下の3つです。
- 対地震安全性
- 対火災・水害安全性
- 対防災安全性
これらの安全性を総合的に判断することで、マンションの価値が決まります。
高い安全性を確保したマンションは、住人に安心を提供し、資産価値も高くなる傾向にあります。
居住性
マンションの居住性は、日々の生活の快適さに大きく影響します。
居住性の高いマンションでは、快適で健康的な生活を送れるだけでなく、精神的な豊かさにもつながります。
居住性を決める主な要素は以下の3つです。
- 設計・設備の良否
- 眺望・気候の快適性
- 遮音性
これらの要素は、同じマンションでも住戸によって差が出ることがあります。
設計段階で居住性が考慮されているか、眺望や気候を快適に取り入れられているか、そして十分な遮音性を備えているかを確認することが重要です。
居住性の高いマンションは、住む人に快適で豊かな生活を提供し、資産価値も高くなる傾向があります。
耐久性
マンションの耐久性は、長期的な資産価値を維持する上で非常に重要な要素です。
戸建てと比べて耐用年数が長く、建て替えも容易ではないため、いかに長く維持できるかが鍵となります。
マンションの耐久性は、大きく分けて2つの観点から考えることができます。
物理的耐久性 | ・経年劣化などの物理的な原因による劣化に対する抵抗力 ・マンションが長期間安全に使える状態を維持できるか |
機能的・社会的耐久性 | ・生活様式や選好性の変化によるニーズへの適応力 ・時代に合わせた機能や設備を備えているか |
これらの耐久性に影響を与える要因は以下の3つです。
- 表面劣化への影響
- 構造劣化への影響
- 機能的・社会的影響
物理的に耐久性が高くても、時代のニーズに合わなくなると使われなくなってしまう可能性があります。
そのため、物理的耐久性と機能的・社会的耐久性の両方を兼ね備えたマンションが、長期的な資産価値を維持できると言えます。
資産性
マンションの資産性は、将来にわたって価値を維持・向上させる能力を指します。
同じ安全性、居住性、耐久性を持つマンションでも、資産性に大きな差が出ることがあります。
資産性を決める主な要素は以下の3つです。
- 品等
- 市場性
- メンテナンス性
品等の高いマンションは、そのグレードや品質が資産性を高める要因となります。また、立地や周辺環境によって需要が高まれば、市場性が向上し資産性が上昇します。
一方で、適切な保守やメンテナンスを怠ると、マンションの機能が低下し資産性が下がってしまいます。
定期的なメンテナンスを行い、マンションを良好な状態に保つことが重要です。
マンションの資産価値を下げないためには?
マンションの資産価値は、築年数の経過とともに下がる傾向にありますが、必ずしもそうとは限りません。
適切な保守とメンテナンスを行うことで、資産価値を維持しているマンションも多数存在します。
むしろ築年数が経過しても資産価値が上昇するケースもあります。
例えば以下のような場合です。
- 立地や環境の良さから需要が高く、供給が限られている
- 現在の環境では供給が難しいマンション
- 独特の雰囲気や歴史的価値を持つマンション
ただし、これらは例外的なケースであり、一般的には築年数の経過とともに資産価値は下がる傾向にあります。
資産価値を維持・向上させるには、以下の点に注意が必要です。
- 定期的な保守とメンテナンス
- 時代のニーズに合わせた設備の更新
- 周辺環境の変化に対する適応
マンションの資産価値は、築年数だけでなく、立地、需要、メンテナンス状況など、様々な要因が複雑に絡み合って決まります。
マンションの資産価値を高める施策を実施しましょう

マンションの資産価値は、適切なメンテナンスや設備で向上できます。
「築年数が古いから仕方ない」
と諦めている方もいるかもしれませんが、しっかりと管理していれば大幅な資産価値の低下を抑えられます。
むしろ、資産価値が向上する可能性もあります。
そのため、マンション管理組合で話し合いながら、適切な管理を心がけてください。
また、最新の設備を導入したい場合には、
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高齢化が進む昨今、自動ドアは住民に喜ばれる設備となるので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。