マンションで暮らす高齢者のためのマンション共用部バリアフリー

マンションで暮らす高齢者のためのマンション共用部バリアフリー

マンション管理を行う上で、バリアフリー設備を整えているでしょうか。

各住民が所有敷地内にバリアフリー設備を設置するケースはありますが、マンションの共用部分でバリアフリー設備を設置するケースは少ないです。

しかし、少子高齢化と言われている昨今では、高齢者に向けたバリアフリー設計も、マンション管理を行うなかで重要な項目になります。

そこで今回は、高齢者のための取り組みとして、マンションにおすすめのバリアフリー設備について解説します。

なぜマンション共用部にバリアフリー設備が重要なのか?

なぜマンション共用部にバリアフリー設備が重要なのか?

バリアフリー設備については、各住民がそれぞれ自主的に所有敷地内に設置すれば良いと考える人もいるかもしれません。

しかし、共用部にもバリアフリー設備は必要です。

バリアフリー設備が充実していないと、今後、選ばれないマンションになってしまう可能性があります。

共用部のバリアフリー設備がどのような不満につながっていくのか、設置するべき理由について解説します。

高齢者のマンション選びに不利になる

バリアフリー設備が整っていないと、高齢者にマンションを選んでもらう上で、不利になります。

日本は少子高齢化が深刻な国です。

そのため、高齢者向けの設備がないと、今後選ばれるマンションにはなりません。

一生暮らす家として選ばれにくくなる

バリアフリー設備が充実していないと、一生暮らす家として選ばれる可能性が低くなります。

マンションを購入する人のほとんどは、その家で一生暮らすことを考えているからです。

しかし、一生暮らすことをイメージしたときに、高齢になったときに暮らしにくいマンションでは、やはり選ばれません。

年齢を重ねても暮らしやすいマンションの方が、確実に選ばれやすくなります。

不便さを理由に引っ越しを検討される可能性が高くなる

バリアフリー設備が充実していないと、マンションで暮らす人が離れていくリスクが高くなります。

例えば、5階まで階段であがらないといけないマンションと、エレベーター付きのマンションであれば、確実に後者が選ばれるでしょう。

何歳になっても暮らしやすいマンションでなければ、利便性が高く、負担のかからないマンションに引っ越しを検討されてしまうかもしれません。

高齢者のためのマンション共用部におすすめのバリアフリー設備

高齢者のためのマンション共用部におすすめのバリアフリー設備

マンション共用部に設置できるバリアフリー設備は限られています。

主に設置できる設備として、以下の3つが挙げられます。

  • スロープの設置
  • 手すりの設置
  • 自動ドアの設置

なぜこれらが必要なのか、以下で解説します。

スロープ

マンションの入り口などに段差がある場合は、スロープを設置しましょう。

足腰の弱っている高齢者にとっては、一つ一つの段差が負担になります。

また、車椅子利用者にとっても、段差は大きな負担です。

比較的安いものであれば、20万円前後で取り付けられます。

手すり

階段などの段差がある場所には、手すりを設置しましょう。

手すりを設置することで、転倒・転落の防止はもちろん、移動が楽になります。

手すりのみの設置はおよそ、7~8万円から可能です。

また、スロープと合わせて30~50万円程度での取り付けもできます。

自動ドア

意外と見落としやすいのが、マンションの入り口などのドアです。

マンションの入り口は雨風の対策のために、比較的重量のあるドアが使用されています。

しかし、高齢者にとって重量のあるドアの開閉は、負担になってしまうのです。

自動ドアであれば、開閉の負担がなくなりますし、両手が塞がっている際にもドアの開閉が容易になります。

見落としやすいゴミ捨て場のドアも自動ドア化

ゴミ捨て場が屋内型の場合にも、自動ドア化が有効的です。

ゴミ捨て場のドアも重量があり、高齢者には負担がかかります。

また、ゴミを両手に抱えている場合はドアの開閉が困難になったり、不衛生でドアノブを触りたくなかったりするなど、高齢者だけではなく、すべての住民にとっての利便性が向上します。

マンションのバリアフリー設備を検討しましょう

マンションのバリアフリー設備を検討しましょう

これからのマンションは、高齢者に選ばれるマンションであるべきです。

長く暮らしてもらえるマンションでなければ、空き室に悩まされてしまう可能性もあります。

そのために、適切なバリアフリー設備を検討しましょう。

そこで、マンション管理士としておすすめしたいのは、自動ドア付きの屋内型ゴミ置き場です。

自動ドアにすることで、以下のようなメリットを得られます。

  • ドアの閉め忘れがないため、臭い・防犯対策になる
  • 高齢者や足腰に障がいを抱える方でも開閉が可能
  • 不衛生なドアノブに触れる必要がない
  • 両手に荷物を抱えていてもドアの開閉が可能

管理組合にとっても住民にとっても便利になるので、ぜひマンションのゴミ置き場に設置を検討してみてください。

また、システムクリエーションで取り扱っている「スイングドアオペレーター」という装置であれば、現在の開き戸に後付け設置で自動ドア化できます。

大規模な工事や費用がかからないので、おすすめです。

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